中学2年生のバドミントン部の時に忍び寄る影のごとくスランプはやって来ました。
いつも通りの基礎練習や筋トレ・ノックをこなしていく中で、いつもならしないミスショットが続いたり、試合に集中出来ない自分がいたりとしていました。
帰り道では上手くいかない自分にため息をついてみたりして、まさに出口の見えない暗いトンネルにハマってしまったようでした。
そんな日が長く続いてしばらく経ってから、野球選手のドキュメンタリーのテレビ番組で、スランプの時の克服方法をインタビューで見た時がスランプという存在との出会いでした。
そこから試行錯誤の末、気がついていたらスランプのトンネルを抜けていくのでした。
今回は私なりのバドミントンでスランプに落ちてしまった時の脱出方法を紹介します。
バドミントのスランプとは?2つのサインと種類を紹介
運動や仕事において、巷でもメディアでも、スランプスランプって良く耳にしますよね。
スランプになっていない時は、大変そうだなぁと聞き流してしまうものですが、いざ自分がスランプに落ちた時は深刻なものです。私のようにスランプに落ちてしまっている事もわかってないともっと深刻なのですね
スランプは体と心のサインです。
始めたての頃には出会わないですが、意識では気が付かなくても、ストレスや緊張、プレッシャーが続いていると体と心の疲労を感じなくなっている状態を知らせようとします。それがスランプと言われています。
悪いイメージの強いスランプですが、捉えようによっては上達のサインとも言えます
では、バドミントンにおけるスランプにはどんなものがあるのでしょうか。
スキル面でのスランプ
まずは、スキル面でのスランプで言えば、普段通りプレーしているのに思いもよらぬミスショットが多くなると感じてしまう事です、今まで出来ていたのになぜ失敗するのかわからない状況です。
加えて、ミスショットが続く事に対しての思いが切り替えられずに付き纏う状況もそうかもしれません。
次に、練習を重ねても試合で勝てない事もスランプです。
思うように打てないスキル面と試合に勝つ気持ちが思うように上がらない事もスランプ状態では良くあります。
スキル面と気持ちの面でのスランプ
スキル面に加えて気持ちの面でのスランプもあります。
根本的にバドミントンをするモチベーションが上がらない、バドミントン自体がつまらない。
など、何かしらの原因でストレスを感じている状況なので原因は様々で、本人が分からなくても表面上の現象として現れます。
バドミントンは体力と集中力をとても必要とするスポーツです。
ある程度、経験を積み、慣れて来ても、知らないうちに体と心に疲労やストレスを溜めがちです。
体と心のどの部分にストレスを溜めているかにもよりますし、現象として現れる部分が直接的な原因では無い事もあるので、ここにあげたものは一例に過ぎません。
私の場合は、シャトルの持ち方と、グリップの握り方が急にしっくりこなくなりました。
一度気になると、なかなかサーブが打てなかったり、サーブをミスショットしてしまったりと厄介なものでした。
ダブルスの時などは相方に謎の迷惑をかけたものです。
スランプになりやすいバドミントン選手の特徴
誰にでもなる可能性があるスランプですが、まれに全くスランプと縁がない選手とも出会う事があります。
羨ましい反面、スランプを抜けた快感を知らなく、苦労を分かち合えない悲しさもありますが、スランプになりやすいバドミントン選手の特徴があるようですので紹介します。
スキル面や、試合での失敗からくる事もありますが、今回は性格面での特徴を紹介します。
完璧主義な性格で真面目にストイックに打ち込む特徴の人
思った結果が出ずにストレスを溜め込む傾向がある
一つのことに盲信的に取り込む事は決して悪いことではありませんが、上手くいかないきっかけが出来てしまうと悪い方向に向かいやすいようです。
問題を他人に相談せず自分の力で解決したい特徴の人
自分の力で解決出来ない事が続くとストレスのループから抜け出せなくなってしまう傾向がある
突き詰めればバドミントンの上達も自分との戦いと割り切ってしまい。人に弱みを見せる事が苦手な人などは、自己解決が進んでいる時はいいですが、自分では乗り越えられない問題にぶつかった時に孤独に陥り、気づかぬうちにスランプに落ちてしまいがちです。
試合・大会での結果への執着が強く目標がとても高い
思った結果が出ずストレス
目標が高い事は良い事なのですが、高い目標にはたどり着くには長い道のりが付き物。
目の前の結果に全く執着がないまま、常に高い目標への執着がある状態はストレスが続いてしまいがちです。
私もスランプに落ちてしまった時は、総体で県大会優勝を目指していた時でした。
試合で負けても気持ちが常に次に向かっている事をいい事だと思い続け、具体的に反省したり、振り返らずに同じ過ちを続けていました。
一番後悔しているのが周りの仲間に相談しなかった事です。
自分一人の挑戦で、一人でなんとかなると思い込み。
正直、カッコつけていました。今でも振り返ると恥ずかしい限りです。
正解は無い!?スランプの脱出方法3つを紹介!
お待たせしました!それではスランプの脱出方法をいくつか紹介していきます。
1.小さな成長・成功体験を感じとる
試合や大会などで高みを目指すばかりに、目の前の成功を見過ごしていることもあります。
スランプ時は、小さな成長・成功体験を見つけることにフォーカスして、成功体験をしっかりと自信に変えていきましょう。
本当に小さなことでいいのです。
今まで当たり前にこなして来た基礎練習や筋肉トレーニングなどでも自分の中で成功を定めていくといいでしょう。
2.自分の現状を客観的に俯瞰で見てみる 誰かに相談して話を聞いてもらい現状を確認する
自分の目線で物事を見てしまうとどうしても成長を深く感じられずに苦しいことがあります。
自分でも気が付かないうちに盲目になってしまうものだからです。
自分の現状を冷静に分析したり周りの人に素直に聞いてみると意外な盲点が邪魔をしているかもしれません。
3.一旦、バドミントンから離れて思いっきり気分転換してみる
スランプを乗り越えるためと、しっかり決めてから、いっそのことバドミントンのことを一切忘れて全く違う事に没頭して気分転換する事で、身も心もリフレッシュしてみるのもおすすめです。
どうしてもやる事が見つからなかったり、心の底から気分転換出来そうになかったら、思い切って睡眠をとって見てもいいでしょう。睡眠はストレス解消にはもってこいです。
紹介したものに少しでも興味が湧いたら軽い気持ちで実験してみてください。
私もスランプに落ちてしばらく経ってから、テレビできっかけをもらった後に先輩に思い切って相談しました。
恥ずかしいやら、相談したにもかかわらず素直に話を聞く気持ちになれなかったりしましたが、先輩からは、思い切ってテレビゲームをしまくる事を勧められました。
せっかく相談したのに真面目に答えてくれなかったと思いましたが、軽い気持ちでテレビゲームを始め、気がついたら7時間経っていました。
ゲーム中はすっかりスランプの事は頭になかったです。
ゲームを終えるとまたスランプの事が頭を過ぎりましたが、今までよりも、なんとかなるかもしれないと思えるようになっていました。
まとめ
- スランプとはストレスやプレッシャーが続くと出てくる体と心の疲労を知らせるサイン
- バドミントンではスキルとモチベーションの両面でのスランプが様々ある
- 完璧主義・他人に相談しない・高い目標への執着が強いなどスランプに落ちやすい人の特徴がある
- スランプから脱出するには、小さな成長・成功体験を感じる・自分を客観的に見て誰かに相談する・いっそのことバドミントンから離れて気分転換してみる
スランプに落ちているかたは本当にしんどいと思いますが、決してスランプは悪いものではないし、スランプを超えた先には、変え難い喜びが待っています。
スランプを投げ出すのはもったいない事なので上手くいかない事も、楽しんで、見えない成長が待っている過程だと捉え続けていくと自然とスランプを抜けているもの。
スランプかな?と思ったら、来た来た来た!と喜んでもいいくらいです。
脱出方法は各々違い、正解はないですが、思い描いている状況に体と心が準備ができて来たら自然に調子は戻ってくるものです。
どうか今回の記事で少しでもお役に立てれば嬉しいです。