私は手首の重要性に気が付いたのはバドミントンを始めてだいぶ経った頃でした。
上級者の試合を見に行った時に、見ている首が右から左に往復ビンタされているかと思うくらい、低い位置での早く長いラリーが続いている中、不意に後方バックサイドにドリブンが上がった時でした。
不意を突かれて間に合わないと思っていたのですが、素早く後方に周りハイバックで相手後方にクリアを返したのです。
一瞬何があったのか、分かりませんでした。
素早くシャトルに追いついたとしても自分だったら振りかぶるモーションが間に合わず、返球できないと思っていたからです。
にもかかわらず、ハイバックでクリアを返すなんてあり得ないと思っていました。
ほぼ手首の力だけで瞬発的にショットを打っていたのです。
それから手首の強化のトレーニングを始めましたが、ショットを打てるだけじゃないメリットも発見したのでお伝えしていきます。
バドミントンで手首を強化すると、あんな事やこんな事に!?3つのメリットを紹介
確かに手首は使っているけど大事なのはフォームや体重移動なんじゃないの?なんて声も聞こえてきそうです。
もちろんフォームや体重移動は大事です。
しかし試合の中で、どうしても理想のフォームで理想の体重移動でラリー出来ない時に助けてくれるのが手首力だと思っています
そもそもバドミントンにおいて手首はどんな使い方をしているのかと言うと、回内と回外と言う二つの使い方をしています。
回内とは、おばさんや招き猫が手招きする時のように手首を内側に向ける動きで、バドミントンのショットで言うと後方ではスマッシュやクリア、サイドのフォア、フォアサイドのクロスヘアピンなどの時です。
回外とは、ハエを払う時のように手首を外側に向ける動きで、バドミントンのショットで言うと後方ではハイバック、サイドのバック、バックハンドのクロスヘアピンなどの時です。
ショットのパワーがますま増す!
手首を強化することによって回内・回外の力が強まり、ショットのパワーが増します。
ショットの安定性が高まる!
また、手首の力だけで打つのではなく、正しいフォームで体重移動をしっかりして打った時も、全身の力をラケットに安定して伝える役割を手首が持つのでショットの安定性が高まるメリットもあります。
怪我の防止!
加えて、怪我の防止にも役立ちます。
手首が弱いと他の部分で体が無理をするので変な所に力が入ってしまったりするためです。
あえてデメリットを言うならば、手首の力に頼りすぎてしまうクセがついてしまうと、普段のフットワークがゆっくりでもいいやと言う気持ちになってしまい、正しいフォームでショットする事を疎かにしてしまいがちになり、結果として怪我やミスに繋がってしまう可能性も出てきてしまいます。
私も手首の重要性に気が付いていない時は試合の後半になると疲れが出てきて、手首が固まったような感覚になり、うまくシャトルを捉えられない事が多くありました。
文字通り、手が棒のようになってしまい、シャトルには届いているのに思ったように打てず、ネットを超えない事があって悔しい思いをしていました。
体力がないから走り込みや大きい筋肉の筋トレなどをしてカバーし用としていましたが、手首が重要だったと気付いてからトレーニングのやり方も変わり手が棒になることも少なくなりました。
手首の筋力が安定してくると、映画の酔拳みたいに軽く打っているのにしっかり返球できるようになるのでとても楽しいです。
実践!バドミントンにおける手首の強化トレーニング方法3選
それでは、バドミントンにおける手首の強化トレーニング方法について触れていきたいのですが、とても地味でしんどく、継続していかないと結果が現れづらいので是非根気よく、自分なりに楽しみを見つけてやってもらえればと思います。
手のグーパー運動
まずは、誰もが一度はやったことのある、「手のグーパー運動」です。
握力を鍛えるのに知られていますが、同時に手首も鍛えられます。
やり方としては、時間よりも回数で決めていくといいと思います。
50回を3セットや50回から徐々に回数を増やし100回まで続けるなどです。
ポイントとしては、無理はせずにもう出来ないと思える回数に10回加えて頑張ってみることです。
八の字を書くように高速でラケットの素振り
ラケットを八の字を書くように回し続ける素振りです。
ポイントは、フォアハンドからバックハンドを交互に繰り返すので、回内・回外を意識して、初めはゆっくりと、どこでどう手首を使っているか確認して行って下さい。
ラケットにカバーをつけて素振りをする
ガット面にカバーをつけ、空気抵抗があるようにして、普段通り素振りします。
ポイントは、正しいフォームで素振りすることに気を付けながら、最初は回内・回外を使っている意識をしながらゆっくりとコマ送りのように確認していくといいと思います。
慣れてくるとだんだんフォームが乱れてくるので気がついたら体に覚え込ませるように確認していくといいでしょう。
確認しながら、10回を5セットなど回数を決めて、回内・回外を使う素振りを交互にバランスよくやっていくことをお勧めします。
私はこのラケットにカバーをして素振りするトレーニングが好きでした。
ドラゴンボールの10倍の重力で修行して地球に帰ってくるみたいに、カバーを外して素振りをするとラケットが飛んでいってしまうくらい軽く感じる事が出来るので、試合の前とかにはカバーをつけてよく素振りをしていました。
まとめ
- バドミントンにおいて手首を強化するとショットのパワーが増し、安定する。怪我の防止にもなる。
- バドミントンにおける手首の強化トレーニングは、グーパー運動、八の字を書くような高速素振り、カバー付き素振りをする。
手首の力は偉大ですね、トレーニングを続け結果が現れるまで時間はかかりますが、是非日々のバドミントンライフの習慣に取り入れてみてもらいたいです。
回内・回外の筋力量は人によって違うので、自分のプレーに合わせてバランスよく身につけていって下さい。
あなたのバドミントンライフが少しでも充実していく糧になれれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
あくまで通常のラリーでは体全体を使ったフォームが最優先で、どうしても間に合わない場合に手首だけで対処する事が重要です。